精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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精神疾患を抱える方のご家族からのよくある相談7つをご紹介!

精神疾患を抱える方のご家族は、戸惑いや不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。

しかし、相談できる相手がおらず、どうしたらよいか、ご家族だけで悩みを抱え込んでいる方が多いのも事実です。

そこで今回は、精神疾患を抱える方のご家族からよくある7つの相談と解決策を紹介します。

この記事を参考に、解決の糸口を探してみてくださいね。

精神疾患を抱える方のご家族からよくある相談

統合失調症やうつ病など精神疾患にはさまざまな種類がありますが、疾患の種類に関わらず、ご家族から多く寄せられる相談があります。

ここでは、精神科訪問看護に寄せられる相談だけでなく、精神疾患を抱える方のご家族から一般的に多く寄せられる7つの相談と解決策を紹介します。

 

①精神疾患を抱える方との関わり方がわからない

精神疾患を抱える方との関わり方は、多くの方が悩むところです。病気の種類や症状により関わり方も変わってくるので、おもな精神疾患の症状と関わり方のポイントを知っておきましょう。

 

   疾患名

       主な症状

     関わり方のポイント

          統合失調症

 幻聴・幻覚
 意欲の低下
 攻撃的になる

 ◎最後まで話を聞く
 ◎一度にたくさんのことを言わない
 ◎本人との対立は避ける
 ◎本人が出来ることは任せる

               うつ病

 意欲の低下
 食欲の低下
 不眠

 ◎ゆっくり休ませる
 ◎励まさない
 ◎決断や考えを求めない

                依存症

 薬物・飲酒
 ギャンブル
 やめたくてもやめられない

 ◎依存症は脳の病気であることを認識する
 ◎本人を責めない
 ◎専門家に相談する

                認知症

 もの忘れ
 理解力・判断力の低下
 意欲の低下   

 ◎責めない
 ◎否定しない
 ◎わかりやすい言葉で話しかける

精神疾患は、同じ病気でも人により症状が全く違うため、関わり方に正解はありません。

どのような疾患でも、基本的には「相手を認め、お互いを尊重しあう」ことが大切です。

関わり方は、家族関係や本人のもともとの性格なども関係するので、どう接するか悩む場合は専門機関に相談してみましょう。

 

②誰に相談していいかわからない

各地域には、保健所や保健センター、精神保健福祉センターが設置されており、医師や看護師、保健師や精神保健福祉相談員などが、電話や面談で精神疾患に関する相談を受け付けています。

メールでの相談や、自宅訪問の依頼が可能なところもありますので、住んでいる地域のホームページなどで確認してみてください。匿名で相談したい方は、まずは電話で問い合わせてみましょう。

精神疾患についての主治医がいる場合は、主治医に相談することも可能です。

ご本人が同席でない場合、医師への相談は自費になることがあります。

一方で、精神科訪問看護では、精神疾患を抱える本人だけでなくご家族の相談やサポートも受けられます。

継続的に相談したい方、家族のサポートも受けたい方は、精神科訪問看護の利用をご検討ください。

コルディアーレは、全国19拠点で精神科に特化した訪問看護サービスを提供しています。

精神科訪問看護のご相談は、お気軽にお問合せください。

 

③本人が精神疾患だと認めてくれず困っている

精神疾患を抱える方のなかには、病気の認識が薄い方は少なくありません。

病気であることを認めさせようとしたり、無理に病院受診をすすめては、本人とご家族の関係が悪化してしまう可能性もあります。

本人にご家族が敵だとみなされないよう、本人の訴えに耳を傾け、心配していることを繰り返し伝えるようにしましょう。

また、家族の中だけでは解決できないこともありますので、外部の専門機関の利用も検討してみましょう。

精神科訪問看護では、病気の認識が薄い方の訪問も可能なケースもあります。(精神科主治医の精神科訪問看護指示書が必要)

 

④精神疾患を抱える家族を支えることに疲れを感じる

精神疾患は長期化することも多く、サポートするご家族の負担は大きくなりがちです。

場合によっては、支えるご家族までストレスを抱えてしまい、共倒れになることも。

ご家族自身が健康を保てるようにするには、以下のポイントを意識してみてくださいね。

 

◎ご家族自身が精神疾患の正しい知識をつける
◎相談できる外部機関をいくつか持っておく
◎家族会や家族向けコミュニティーなど気持ちの共有ができる場を持つ
◎精神科訪問看護や精神科デイケアなどのサービスを利用する

 

⑤本人が自分で掃除や入浴などセルフケアが出来ない

精神疾患の症状のひとつに、陰性症状があります。陰性症状とは、意欲の低下や集中力、持続力の低下などです。

統合失調症や気分障害などの精神疾患では、陰性症状がみられることがあり、いつもであれば出来ていた掃除や入浴などのセルフケアが難しくなることがあります。

さらに、精神疾患の症状は日々、変化するため、昨日まで出来ていたことが今日は出来なくなることも。

セルフケアがままならず、ご家族の負担が大きい場合は、ホームヘルプサービスなどの社会資源を積極的に利用しましょう。

また、ご家族は出来る限りご本人のサポートをしたいと思われるかもしれませんが、ご本人が自立しなければ根本的な問題解決にはなりません。

精神科訪問看護や精神科デイケアでは、ご本人の自立に向けた支援が受けられます。

ご本人の自立を目指すためには、精神科訪問看護や精神科デイケアなどの自立支援を活用しましょう。

 

⑥金銭的に困っている

精神疾患を抱える方は、病気の影響で金銭管理が難しい方、仕事をするのが難しい方もいます。

経済面やお金の心配は、ご本人やご家族にとっても大きなストレスになるでしょう。

精神疾患を抱える方で、経済的に困っている場合は、精神障害者保健福祉手帳や自立支援医療制度などの利用を検討してみてください。

精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障がいをお持ちの方に公布される手帳で、公共料金の割引や手当の支給などが受けられます。

自立支援医療制度は、医療費を助成する制度です。

どちらも市町村の担当窓口で申請が必要になります。

市町村によっては他にも精神疾患の方が受けられる支援がありますので、必要な方は窓口に問い合わせてみましょう。

利用できる制度について、詳しくは次の記事をご参照ください。

精神科訪問看護を利用する際に知っておきたい制度とは?

 

⑦暴言・暴力があり困っている

精神疾患の影響で、自分自身をコントロールできなくなり、他人に攻撃的になってしまうことがあります。

一番近くにいるご家族は、攻撃の対象になってしまうかもしれません。

そのようなときは、下記の対処法をとってみてください。

 

◎自分の安全を第一に本人と距離をとる(反論しない)
◎病院や外部機関に早めに相談する
◎危険性が高い場合は、入院や専門施設への入所も検討する

外部機関に相談するときのポイント

外部機関に相談しても、解決の糸口が見つからなければ無駄になってしまいます。

下記のようなポイントを押さえて相談してみましょう。

 

◎本人の生活状況(睡眠・食事・一日の生活パターンなど
◎今までの生い立ち
◎既往歴(今までかかったことのある病気)
◎現在の症状
◎困っていること・助けて欲しい内容

 

相談前にあらかじめ相談内容をまとめ、メモしておくと良いでしょう。相談する場合は、困っていることや助けて欲しい内容は必ず伝えてください。

求めていることを具体的に伝えたほうが、相談先も解決策の提示がしやすくなります。

もちろん、話を聞いてもらいたいという相談も可能です。

ご家族のみで抱え込まず、まずは外部の意見を聞く機会を持ってみましょう。

ご家族だけで悩まず専門機関を頼ってみましょう!

精神疾患を抱える方のご家族は、戸惑いや不安を抱えている場合が多くあります。

家族という近い存在だからこそ、時には怒りや苛立ちが込み上げることもあるでしょう。

精神疾患の症状や障がいは、周りから理解されにくい面もあり、ご家族は悩みを抱え込んでしまいがちです。

どうぞ、ご家族だけで悩まず専門家を頼って、利用できる制度は活用してください。

どこに相談していいかわからない、精神科訪問看護を利用したい方は、お近くの事業所メールにて、お気軽にお問合せください。

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