精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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精神科訪問看護でできることは?サポート内容や具体的な事例をご紹介!

精神科訪問看護は、一般的な訪問看護と比べると、認知度が低い現状があります。精神科訪問看護の対象者やサポート内容についてご存じない方が多いのではないでしょうか。しかし、精神科訪問看護でできることを知っておくことで、今直面している困難や悩みの解決をサポートできるかもしれません。

今回は精神科訪問看護でサポートできる方の特徴、支援内容を解説し、実際のサポート事例を一部抜粋してご紹介します。

精神科訪問看護とは?

精神科訪問看護とは、精神疾患を抱える方や精神的な理由でサポートが必要な方の自宅を訪問し看護を提供する制度です。利用者様の症状や状況によってサポート内容が異なります。また、ご家族への支援も並行して実施し、利用者様を取り巻く環境全体を整えていく役割も担っています。

精神科訪問看護でサポートできる方の特徴は?

精神科訪問看護の対象者は多岐に渡ります。それゆえにわかりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。また、対象者ではあっても、すべての方が精神科訪問看護を利用されるわけではありません。

ここでは、精神科訪問看護でサポートできる方の特徴を解説します。

(1)精神疾患と診断された方

うつ病や統合失調症・アルコール依存症など、多くの精神疾患がありますが、精神科訪問看護は精神疾患を抱えたすべての方が対象となります。

(2)精神科や心療内科に通院中の方

上記とも共通しますが、精神科や心療内科へ通院中の方も対象となります。精神科訪問看護へ申し込む際は、通院の有無に限らず、病院やクリニックに受診し医師の指示書を発行してもらう必要があります。

(3)精神疾患の診断はないものの睡眠障害や自宅療養などサポートが必要と医師が判断した方

精神疾患という診断は出ていないものの、睡眠障害や自宅療養の必要性があると医師が判断した場合、精神科訪問看護の対象となる場合があります。

精神科訪問看護の支援内容は?

精神科訪問看護師の看護は通常の訪問看護と異なる点も多いです。精神科訪問看護を利用するにあたって、具体的にどんな看護を行うのか気になりますよね。

ここでは、精神科訪問看護のサポート内容について解説します。

■バイタルサイン測定

訪問時は、不調や内服薬による体調の変化がないか確認するために、バイタルサイン測定を行うこともあります。現状を数値化できるため、利用者様が体調の変化に気づくきっかけにもなります。

■内服管理

精神科の処方薬は精神状況に直結します。利用者様の中には内服管理が苦手な方もおり、利用者様と相談しながら内服管理を行っていきます。訪問時には毎日内服ができているか確認する場合もあります。

■セルフケア援助

身だしなみや掃除など、身の回りの環境を整えるのが苦手な利用者様も少なくありません。訪問看護師は身だしなみのチェックや方法を一緒に考えたり、排便コントロールがしっかり行えているか確認したりと、セルフケアが行えない利用者様の援助を行っています。

■コミュニケーション

精神状態の変化はコミュニケーションに現れることもあります。たわいない日常会話でも「いつもと違う」「なぜかイライラしている」といった些細な変化に気づくきっかけになります。訪問看護師は、コミュニケーションも看護の一環として取り組んでいます。

■精神状態の観察

利用者様とのコミュニケーションはもちろん、ご家族との会話やご自宅の状況なども精神状態の把握には必要不可欠です。訪問看護師はご自宅のすべての状況から、利用者様の精神状態の観察をおこなっています。

■ご家族への支援や説明

ご家族への支援は、精神科訪問看護においてとても重要な看護の1つです。利用者様を一番理解しているご家族とお話をすることで、今後のサポートの方向性が明確になることもあります。

■主治医や保健師、セラピストなどへの報告・連絡

利用者様をサポートするためには、訪問看護師だけでなく、主治医や保健師、セラピストとの連携が必要です。日々利用者様を観察している看護師は、チーム医療の中心となり、報告・連絡・各種調整を行っていく役割があります。

精神科訪問看護の導入をおすすめする方とは?

精神科訪問看護の導入を検討していても、自分の症状やご家族の症状で利用できるのか心配になる方もいるかもしれません。精神科訪問看護は、対象の方であればどなたでも利用できますが、特に下記のような方は導入しサポートすることで状況が改善する可能性があります。

◎自宅にこもりがちになってしまう方

◎掃除や買い物など日常生活が上手く行えないと感じている方

◎不安感が強い方

◎昼夜逆転になってしまいがちな方

◎精神科に長期入院していた方、入退院を繰り返す方

◎医師に言いたいことを上手く伝えられない方

◎薬の管理が難しい方

◎上記のような状況のご家族がみえる方

上記に当てはまる方や自分の症状はどうか聞きたい方は、直接訪問看護ステーションに問い合わせてみると良いでしょう。

精神科訪問看護師のサポートの実際とは?

精神科訪問看護は、利用者様に合わせた看護を提供しています。精神科訪問看護で実際に行われているサポートを知ることで、具体的にイメージしやすくなりますよ。

ここでは、実際に行っているサポートの実際についてご紹介します。

(1)セルフケアが不足している方への看護

身だしなみを整えることが苦手な利用者様には、入浴介助や更衣介助を行いますが、今後セルフケアが行える仕組みを一緒に考えます。この時間になったら入浴すると書いて壁に貼って次回確認したり、実際に身だしなみを整えて一緒に散歩したりと利用者様のモチベーションの向上に努めながら関わります。

(2)社会復帰を目指している方への看護

社会復帰を目指す方には、地域活動支援センターでの軽作業を紹介することもあります。また、就労移行支援を受講するサポートも行っています。そうした活動の話を聞きながら、進捗や状況を把握しています。社会復帰に向けた活動で困難な状況になったときでも、訪問看護師に話すことで不安が解消されたと話される方もいます。

(3)内服管理が難しい方の看護

内服薬は誤った管理方法では効果が十分に発揮されません。精神状態が不安定な方にとっては内服が脅威に感じることもあり、内服を拒否される方も多いのです。内服管理が行えない場合、なぜ内服したくないのかを正確にアセスメントします。理由や状況によって、薬の形状の変更や内服タイミングの調整を行っていきます。看護師の対応1つで内服管理が良好になることも多いため、慎重に看護を行います。

私たちコルディアーレは利用者様を全力でサポートしています

精神疾患を抱える利用者様の中には、「やりたくてもできない」「不安が強くてできない」など、悩まれている方もいます。私たちコルディアーレでは、そうした不安感や困難感を感じている方に向き合い、チームでサポートできる体制を整えています。

精神科訪問看護について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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