精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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精神科訪問看護のやりがいは?特徴や悩んだ時の対処法をご紹介!

精神疾患により医療機関を受診する患者数は年々増加傾向にある一方で、精神疾患を抱える方の入院患者数、精神病床における平均在院日数は減少傾向にあります。精神疾患の治療の場は、医療機関から在宅に移行しており、精神科訪問看護師は今後の活躍が期待される仕事のひとつです。

需要と供給がアンバランスな中、日々精神疾患を抱える方の看護を行っている訪問看護師。時にはやりがいを見失うこともあるかもしれません。

今回は、精神科訪問看護のやりがいや特徴に触れつつ、精神科訪問看護に向いている方や、やりがいを感じなくなった時の対処法について解説していきます。

精神科訪問看護の特徴とは?

「訪問看護」と聞くと何となくイメージしやすいですが、「精神科訪問看護」については「具体的にどんなことをするんだろう?」と思われる方も多いのではないでしょうか。まずは、精神科訪問看護の特徴についてお話します。

■医療的ケアよりコミュニケーションを重視する

精神科訪問看護は精神疾患を抱える方や心のケアが必要な方のご自宅に訪問し、病状による不安や悩みに対するサポート日常生活を送るための具体的な支援を行います。精神科訪問看護では、一般的な訪問看護に比べ医療的ケアが少ないことが特徴のひとつです。その分コミュニケーションの重要性が高くなります。

利用者様の体調次第で、話し方や態度が変化することもあり、訪問時に現状を確認することで、状態悪化の予防や早期発見に繋がります。

■利用者様の希望に寄り添い、方向を一緒に決める

症状や日常生活、対人関係、社会復帰のことなど利用者様が抱える不安や悩みを傾聴し、それらが軽減できるように対処法を一緒に考えサポートします。

私たち訪問看護師は、ご自宅に訪問するため、外来主治医などと比べ、生活環境を把握しやすく、より具体的な支援が可能であり、また、求められているところです。服薬サポートや日常生活支援、社会復帰に向けてのサポートなど幅広く対応できる点が精神科訪問看護師の特徴と言えます。

■ご家族のケアも大切な仕事のひとつ

精神科訪問看護では、利用者様だけでなくご家族への支援も行っています。

利用者様を見守りサポートする中で、ご家族も精神的、肉体的に疲弊することがあります。ご家族が健康であることは、利用者様本人にとっても重要です。家庭内で良いコミュニケーションが保てるため、訪問看護師にとってご家族のサポートも忘れてはならない視点です。

また、インターネットが普及し、精神科医療に関する様々な情報が飛び交う中、適切な情報を取捨選択するのは非常に難しくなっています。ご家族の不安を増長させないよう正しい情報をご提供するとともに、ご家族自身が主体的に対処できるように支援をしていきます。

精神科訪問看護師がやりがいを感じるとき4選

病院勤務とは違う訪問看護ですが、訪問看護だからこそ味わえるやりがいや達成感があります。また精神科ならではのやりがいもあります。

精神科訪問看護のやりがいや喜びについてお話します。

■1人1人とゆっくり向き合いながら看護できる

病院やクリニック勤務では「患者さんの話をゆっくり聴きたいけど時間に追われてできない」という場面が少なくありません。訪問看護では時間内は利用者様だけに集中することができます。利用者様の日常や、その人らしい生活に寄り添うことが可能です。

利用者様、そのご家族とじっくり向き合い一緒に考えることで、生活上の問題解決へ向けた関わりができます。

■自分の関わりで症状が改善することもある

先輩看護師が挙げるやりがいとして多いのが、利用者様の笑顔を見ることです。利用者様が自分とのコミュニケーションで笑顔になってくれる喜びはひとしおです。

訪問看護師の関わりによって、セルフケアや服薬管理ができるようになり、就労を再開される方もいます。そうした利用者様の変化を間近で感じることができます。

■ご家族とのコミュニケーションもとれる

利用者様を一番近くで支える家族は、不安や自責感といった精神的苦悩、支えていくための身体的負担、医療費などの経済的負担、精神疾患への偏見による社会からの孤立感など様々な苦悩を抱えています。精神科訪問看護ではご家族ともコミュニケーションをとり、支援を行っていきます。

訪問看護師が、ご家族の負担を軽減し、疾患を理解できるよう支援することで、ご家族の利用者様に対する接し方や態度が良い方向へ変化していくこともあります。

■看護師中心の医療連携が必須

精神疾患を抱えた方の看護は、疾患へのアプローチだけではなく、日常生活に根づいた支援が重要です。利用者様やご家族のニーズに合った看護を提供していくには、医師、地域包括支援センター、相談支援専門員、市区町村の担当保健師、ヘルパー事業所など多職種との連携が必要になります。

精神科訪問看護師は他の関係者と比べ、利用者様と直接関わる時間が長くなります。そのため多職種での医療連携において中心的役割を担うキーパーソンであり、各関係者と利用者様との仲介者でもあります。日常的なケアだけでなく、医療連携における重要な役割も精神科訪問看護師にとってのやりがいに繋がります。

やりがいが感じられない時どうする?

精神科訪問看護を実施していく中では、利用者様の態度に委縮したり、不安に思うこともあるかもしれません。また、やりがいを感じられなくなり、「辛いな」「やる気が出ないな」と感じる場面もあるかもしれません。

ここでは、やりがいを感じられない時の対処法を紹介します。

■プライベートを思いっきり楽しむ

まずは自分自身をリフレッシュさせましょう。自分時間を楽しむ、友人や家族と楽しい時間を過ごす、身体を動かす、自然を感じる、ゆっくり休息するなどで気分転換を行ってみるのもおすすめです。新しい趣味を見つけてみるのも良いかもしれません。プライベートを思いっきり楽しめると、また気持ち新たに利用者様やご家族と向き合うことができ、やりがいを感じられるようになります。

■チームで話し合ってみる

訪問看護は1人で訪問しますが、コルディアーレでは複数名のチームで利用者様をサポートしています。チーム内ではメンバー同士が相互に助け合い、利用者様へのケア方針について、常に協議しています。

困ったことがあれば、チームメンバーに相談することで心の中にあるモヤモヤを解決できるかもしれません。

■もう一度利用者様の希望に向き合ってみる

精神科訪問看護は利用者様の生活の場で、利用者様の希望に沿って支援していきます。「上手くいかないな」と感じた時は、看護師主体の支援になっていないか、利用者様に必要なサポートは何かを考え、利用者様の思いに今一度立ち返ってみましょう。日々看護していくなかで、利用者様の思いや希望に変化がみられることもあります。利用者様と一緒に方向性を考えられた時、関係構築や症状の改善に繋がることもあります。

精神科訪問看護に向いている人は?

精神科訪問看護に興味があるものの、自分に合うか分からず一歩が踏み出せない方もいるのではないでしょうか。ここでは、精神科訪問看護に向いている人の特長を3つご紹介します。今の自分に当てはまる方だけでなく、こんな自分を目指したいという方にもおすすめです。

■精神的に安定している人

利用者様の中には、精神状態が不安定になりやすい方もいます。そういった方を担当する際は、訪問看護師側の精神の安定が不可欠です。また、利用者様の言動や態度を過度に気にしすぎず、利用者様の生活環境や考え方を受け入れられる柔軟性がある方も精神科訪問看護師に向いています。

■利用者様とじっくり向き合いたい人

精神科訪問看護では、利用者様のご自宅で看護を行うことから、利用者様とじっくり向き合って看護したい方におすすめです。精神科では疾患と長期的に向き合っていくことが必須となります。長期に渡って関係を築き、利用者様の心に寄り添ったケアをしたいという方に向いています。

■ご家族へのケアを重視している人

病院では、入院期間が限られるうえに、ご家族と関われる時間は少ないです。しかし精神科訪問看護では、年単位で訪問することが通常です。長期的な関係を構築していくため、ご家族の不安や悩みを傾聴し、不安の軽減を図り、時には休息を促すことも大切です。

ご家族の相談役や、利用者様とご家族間関係の仲介役になるなど、利用者様だけでなくご家族へのケアも大切にしたい人が活躍できる場所です。

コルディアーレでやりがいの持てる精神科訪問看護師になりませんか?

精神科訪問看護は利用者様、ご家族とじっくり関わることができます。さらに、自分の関わりによって利用者様の変化が感じられ、ご家族への支援から良い循環が生まれたと実感できる点も魅力です。精神科訪問看護を経験したことがない方でも安心して業務を行うことができる指導体制や、困った際にすぐ相談できるチーム制を採用しています。

精神科訪問看護に興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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