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訪問看護のオンコールがストレスと感じる理由と対策を解説

訪問看護で働きたいけど
「オンコールってなに?」
「訪問看護のオンコールはストレスを感じるって聞いたけどほんと・・?」
「オンコールをストレスに感じない対策を知りたい・・」
と悩んでいませんか?

 

訪問看護のオンコールは日中・夜間に、利用される方やご家族からの電話に対応する当番のことです。電話での説明で済む場合もあれば、実際に訪問することもあります。

 

オンコールは月に1~5回以上と訪問看護ステーションによって異なり、回数が増えるとストレスを感じやすくなるでしょう。

 

オンコールがストレスにならない対策は、通知音を変更したり、オンコールの回数を減らす取り組みです。

 

この記事では、オンコールについて、回数や手当、ストレスと感じる理由、ストレスにならない対策を3つ解説します。

オンコールとは

訪問看護で勤務する際のオンコール勤務とは、訪問看護を利用されている方からの電話対応業務です。日中はもちろん、夜間に電話がかかってくることもあります。

 

オンコールの内容は、利用される方が転倒したり、状態が悪くなったと心配するご家族から電話がかかってきたりすることが多いです。

 

電話がかかってくると、オンコール対応の看護師が状況を聞き取り口頭で指示を出したり、必要時には訪問したりと看護師が対応を判断する必要があります。

 

訪問看護でオンコールが多い理由は、要介護認定者や医療ケアを必要としている方の増加や、病院ではなく自宅で過ごしたいと考えている方の増加、国が医療期間から在宅で過ごすことを推進しているからです。

訪問看護のオンコール手当や回数

訪問看護師のオンコール手当や回数について解説します。

 

■オンコール手当

オンコール手当の相場は1回約1,000~3,000円です。オンコールに対応した場合は、さらに3,000~5,000円以上の手当がもらえます。

 

平日や土日、日中や夜間などオンコールの状況に応じて手当が異なるステーションもあり、オンコールで月5万円以上手当のもらえるステーションもあるのです。

 

訪問看護ステーションによってオンコール手当の金額は異なるため、働きたいと考えているステーションの募集要項を確認しておきましょう。

 

■オンコールの回数

訪問看護のオンコール担当の回数は、ステーションごとに異なりますが1~5回です。多くなると月に6回以上オンコールを担当することもあります。オンコール対応がないステーションもあります。

 

訪問看護ステーションによっては、オンコールが負担にならないように回数を調整したり、オンコール対応者を1人ではなく複数人に調整したりする事業所もあります。

 

オンコール対応をしているステーションは、令和4年度で86%とほとんどのステーションが実施しています。
参考:厚生労働省 社会保障審議会 介護給付費分科会(第220回) 訪問看護

 

オンコールの回数は訪問看護ステーションに従事している看護師の人数に左右されるため、事前にオンコールの有無やオンコール体制を募集要項で確認しておきましょう。

訪問看護のオンコールがストレスに感じる3つの理由

訪問看護のオンコールがストレスに感じる理由は
◎十分な睡眠が取れない
◎リラックスした時間が過ごせない
◎アルコールが飲めない
の3つが主な理由です。

それぞれ解説します。

 

■十分な睡眠が取れない

オンコールの待機日は、「電話がかかってくるかもしれない」と緊張した状態のため十分な睡眠が取れません。

 

緊張した状態では、ストレスがかかり交感神経が優位になるため心拍数が増加したり、血圧が上昇したりするのです。交感神経優位の状態が続くと睡眠が浅くなってしまいます。

 

オンコール待機を繰り返し行い、十分な睡眠が取れていないとストレスが溜まり、さらなる睡眠障害を引き起こす可能性も。

 

大原記念労働科学研究所の佐々木司によると、夜勤の回数が増えて1ヶ月の夜勤時間が72時間以上になると、身体の疲労感や起床時のストレスが高くなったと報告されています。
参考:安全,健康,生活を念頭においた看護師の1ヶ月72時間夜勤規制に関する研究結果概要

 

■リラックスした時間が過ごせない

オンコールの待機中は、リラックスした時間が過ごせません。いつ電話がかかってくるか分からないため自宅で過ごしていても落ち着かず、外出する場合も遠出はできないからです。

 

もし遠出をしていると、電話がかかってきて訪問が必要な場合に訪問できません。

 

友人と食事に出かけても途中で電話がかかってきた場合は、対応する必要があり友人に気を遣ってしまうでしょう。リラックスした時間が過ごせないと、身体的・精神的な疲労を解消できず疲労が溜まってしまいます。

 

■アルコールが飲めない

オンコール待機中はもちろんアルコールが飲めません。オンコールで訪問する場合は車を利用する機会が多く飲酒運転になってしまうからです。

 

毎日の楽しみがアルコールを飲む時間の場合は我慢する必要があり、ストレスの原因となってしまいます。

オンコールがストレスにならないようにする対策3選

オンコールがストレスにならないようにする対策は
◎オンコール当日は自宅で過ごす
◎オンコールの通知音を変更する
◎オンコールの回数を減らす工夫をする
の3つです。

1つずつ解説します。

 

■オンコール当日は自宅近くで過ごす

オンコール当日は、自宅近くで過ごすと良いでしょう。遠出をしているとすぐに訪問はできませんが、自宅近くであれば訪問が可能です。

 

自宅近くでショッピングをしたり、公園で散歩したり、カフェ巡りをしたりと時間が拘束されない取り組みをしましょう。

 

映画館や水族館などは、もしオンコールの電話が鳴ると途中で仕事に行かなければならないため、満足できずストレスと感じてしまう可能性があります。

 

■オンコールの通知音を変更する

オンコールの通知音を事前に変更しておきましょう。

 

起きている時間にオンコールがかかってくる場合の通知音はあまり気になりませんが、眠っている時間に慣れない通知音が鳴るとびっくりしてしまうからです。

 

一緒に住んでいる家族がいると、通知音で起こしてしまう可能性もあります。

 

通知音の変更と併せて、音量もあなたが起きられるぐらいに調整しておきましょう。びっくりして起きる回数を減らせたり、家族が起きてしまうトラブルも減らせます。

 

■オンコールの回数を減らす工夫をする

オンコールの回数を減らす工夫をすると、オンコールをストレスと感じにくくなるでしょう。

 

実際に訪問看護ステーションがオンコールの回数を減らすために、日勤の訪問時に適切なケアを提供して夜はしっかり休息してもらう、定期的に夜間訪問してオンコールの回数を少なくする取り組みがされているのです。

 

オンコールの件数が多い場合は、オンコールの内容をアセスメントしてオンコールを減らす取り組みをすると、利用される方だけでなく働く方も安心して働くことができるでしょう。
参考:第4回在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ 参考資料1


しかし、ストレスに感じないように対策をしていてもストレスを感じることはあります。

 

オンコールでストレスが溜まったときの対処法は、こちらの記事で解説しているため参考にしてください。
精神科の訪問看護はきつい?やりがいやストレスの対処法とは?

オンコールがストレスならオンコールのないステーションで働こう

今回は、訪問看護のオンコールがストレスになる理由について解説しました。

 

オンコールの回数は、月に1回~5回以上と訪問看護ステーションごとに異なります。手当はもらえますが、オンコール待機日はいつかかってくるか分からない中過ごすため、ストレスに感じることが多いのです。

 

オンコールがストレスにならないように、
◎オンコール当日は自宅近くで過ごす
◎オンコールの通知音を変更する
◎オンコールの回数を減らす工夫をする
などの対策が大切になります。オンコールの回数が減るとストレスを感じる機会が減るでしょう。

 

オンコールが苦手と感じる方は、オンコールのない訪問看護ステーションで働くのも良いでしょう。コルディアーレは、精神科訪問看護ステーションでオンコールや夜勤がありません。

 

オンコールのない当ステーションでワークライフバランスを重視して働いてみませんか?興味がある方はぜひお問い合わせください。

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