精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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【事業所インタビュー】第3弾:看護師編 ~新小岩事業所の看護師さんに訪問看護の魅力や職場の雰囲気を伺いました~

1.この仕事に就いたきっかけ

【大里】
まずは皆さんがこのお仕事を始められたきっかけをお聞きできればと思います。
初めに「訪問看護」に興味を持った理由を教えてください。

【戸田】
私は元々精神科の急性期病棟で勤めていました。
病棟ではどうしても入院中の生活しか看られないので、目の前の患者さんに必要な処置をする毎日で退院されたら終わってしまい「退院後はどのような生活をされているのかな?」といつも気になっていて、その後の生活も含めて看ていける訪問看護に興味を持ちました。
精神科は比較的入院日数も長く、関わる中で「もっと自分が退院に向けて何かできることはないのか」と考えることが多かったです。そのあたりを勉強したいなと感じたのも理由の一つです。

【石井】
私も病棟で働いていたんですが、一旦は退院できてもすぐにまた病院へ戻って来る方が結構いらっしゃって。在宅の方でもう少し看護を充実させることができれば入院までに至らないんじゃないかな、と考えるようになり、「自分がそこのサポートをできたらな」と思ったのがきっかけです。

【大里】
在宅医療によって再入院される方を減らせるのではないか、ということですね。

【石井】
そうですね。

【勝亦(所長)】
私は総合病院に勤めていましたが、両親の介護で、特に父が脳梗塞や癌で長い間手術や入院を繰り返して頑張っていましたがその度に弱ってしまって、「治療をやめて家で過ごしたい」という言葉も聞いて、もう介護と子育ての両立が難しくて退職しました。
自宅での看取りを決めた時から、訪問看護を依頼して、病院以外で働く看護師を間近に見て、元気な様子ややさしさに自分も励まされ、患者に密接に関われる訪問看護に興味をもったのがきっかけです。元々病院で働くことしか考えていなかったのですが「また違った楽しさがあるんじゃないかな」と感じました。

【大里】
病棟で働く中で、退院後のサポートをしたいと感じたり、実際に訪問看護に触れて興味を持ったりしたということですね。

都内にはいくつも訪問看護ステーションがありますが、その中でJSHのコルディアーレへ入職を決められた理由は何でしたか。

【北山】
病棟の看護師というと夜勤込みのシフト制が基本で、訪問看護も正社員だと週5日勤務がほとんどです。でもコルディアーレでは色々な働き方が選べることがすごく魅力的でしたね。
今は、週4日勤務の正社員という形で働いていて、今まで週5日働かなきゃならなかった時と比べて、1日休みが多いだけで、体も休めるし、やりたいことをする時間ができます。
自分のライフスタイルにすごく合っていてとても気に入っています。
あとは、車で訪問できることや家からすごく近かったことですね(笑)

【勝亦(所長)】
私は、紹介会社の人から、いくつもある事業所の中でも、JSHは、「まだ起業して間もないけどこれからどんどん発展していく会社だ」と教えてもらい、これまでの経験を何らかの形で活かせるのではとアドバイスもあったことが決め手でしたね。
これからは在宅医療が重要になってくると、、、あと家からも近いし(笑)

【戸田】
私の場合は家から近いというか、通勤しやすいというのがポイントでした。
駅から事業所まで歩いて5分ちょっとなので電車通勤にも便利ですね。

【勝亦(所長)】
新小岩は、特に都内からも千葉からもアクセスがいいですよね。

【大里】
よくオンコールがないのが決め手という声を聞くこともあるんですが、そういった部分は
いかがでしょうか?

【鳥海】
以前、介護事業所に 勤めていた時はやっぱりオンコールありましたね。いつ呼ばれるかと思うと落ち着かなくてつらかったですね

【勝亦(所長)】
病棟勤務はやはり夜勤がありますし、介護の訪問事業所の多くは、勤務者の数も少なく
夜中に呼び出しもあるようですね。オンコールがないというのは、コルディアーレが働きやすい魅力の一つですよね。昼間の仕事が終わったら家で自分の時間を過ごしやすいですよね

【一同】
うん、うん(うなずく)
外食に出かけたり、落ち着いてお酒ものめない!?(笑)

2.「精神科の訪問看護」という仕事の魅力

【大里】
実際にコルディアーレに入職されてからのお話を伺いたいと思います。
まずは日々お仕事をされていて感じるこの仕事の魅力をお聞かせいただけますか。

【戸田】
病棟だと、実は看護師の仕事は時間でルーティン化されていることが多いんです。これをしなくてはいけないという患者さんのケアも決まっていて、、、全体でやらなくてはいけないこともたくさんあって、忙しくて自分が思う対応も時間的にできないこともあって、毎日「こなしていく」という感覚かな、なにか違和感感じてました。

今は、訪問看護では、おひとりに30分から1時間くらいがほとんどですけど、必要な時にはしっかり時間を取ってご利用者さんと密接に関われるので、自分の考えるケアができたり
その方の「生活の一部」に関われているとも感じています。
長くかかわるうちに、ご利用者さんの違う一面を見ることができたり、悩みがわかったり
「大勢の患者さんの一人」ではなく、「おひとりのご利用者さん」として向き合える感じ、、、というか。

【北山】
病棟だと実際、患者さんと関われる時間って短いんですよね。訪問看護では、長く関わりをもてて、奇跡的な病状の変化や回復を見ていけるのはすごく魅力的だと思います。
・・・例えば、寒い時期に体調が落ち込んでしまう利用者さんに暖かい季節に少し頑張って体を動かす運動をしてもらったら、苦手な冬の時期も元気に過ごせたとか。
自分が関わって看護した結果が感じられるのってやりがいになるし魅力だと思います。

【石井】
ルールに縛られすぎないのも訪問看護の魅力ですよね。病棟では「その病棟のルール」に合わせて全員一律で対応しなければならないことに違和感を感じながら働いていました。
一人ずつに関わっていく今の訪問看護だと、その人に合った対応策を引き出せるので
看護をしていて、もやもやすることがなくなりました。

【鳥海】
その利用者さん中心で看護していけるのがいいですよね。
利用者さんご本人の「こう生きたい」「こう生活したい」という意思を最大限に尊重できるのが訪問看護の魅力だと思うんです。
これは以前に勤めていた訪問看護ステーションでの話になるんですが、医師から足の切断すすめられた患者さんがいて、でもご本人は「切断は絶対したくない」と結局切断しなかったんです。それを3年位かけてリハビリし、みんなで治していったという事例がありました。病棟では、入院の目的があって、先生の治療の方針があって、それに沿って看護をしていくので、訪問看護だともちろん主治医の指示があるのは同じでも、長くかかわりながら、こんな方向で看護をすすめていこう、「じゃあ実現するためにはこうしていこう」とみんなで考えていくことができます。ここに看護の本質があるなあ、と感じましたね。

【勝亦(所長)】
病院では治療のために入院されて目的が終わったら退院ですからね。シフトのため担当でも関われないこともあります。病棟では患者さんから見て「大勢の看護師の中の一人」になりがちだけど、ここでは、一対一で看護師としての自分を見てもらうことができますね。だからこそ自分の看護に対する反応がリアルに返ってきて、やりがいもあります。特に精神科ということで、より密に関われ、その方の病状やライフステージも考えて、それこそ名前の通り「寄り添って」、時にはステージアップも目指して、状況に応じて就労支援など専門的な地域サービスへつなげていきご利用者さんが変わっていく姿を見るとうれしいですね。

【大里】

 患者さんとの関わりの中で多く の やりがいがあるんですね。皆さんは いつも活発に発言されるんですか?

【一同】まあ、、、
【勝亦(所長)】こんな感じです(笑)

                 

積極的にご意見をお出しいただきありがとうございます!

 

3.病棟勤務との違い

【大里】
皆さんは元々病棟で働かれていたということですが、
訪問看護のお仕事を始めてみて病棟勤務とのギャップや難しさは感じましたか?

【石井】
病院勤務と一番違うなと感じたのは、ご利用者さんのお宅へ伺って看護を行うので、
「そのお家のルール」に合わせるのが必要だということです。やっぱり皆さんそれぞれの
やり方があるので、それを乱さないように気をつけています。

【勝亦(所長)】
自分の価値観を押し付けないことは大事ですよね。「その人の生活の中に入っていく」ということなので、色々な人の価値観を受け入れていくことが大切だと思います。

【久貝】
私は、訪問看護は基本的に一人で回るので不安に思うこともあります。病棟ではいつも先輩や上司が近くにいて、すぐに相談できる環境でしたから。
ここでは、携帯もあって電話したり、チャットで聞いたり、、、でも誰に相談したら良いんだろうとか今電話していいかなとか思ったり、こんなこと聞いていいのかなとか悩んだり・・伝え方とかも困ったりして、、コミュニケーションに工夫が必要ですよね。
分からない部分を自己判断で対応して他の看護師さんや利用者さんに迷惑をかけてしまわないように、すごく緊張していた記憶があります。

【大里】
判断に迷われた時は、所長に連絡したり全員のチャットで共有したりといった形で対応しているんでしょうか?

【久貝】
はい、そうですね。電話でつながらない時は、チャットにあげると誰かが答えてくれます

【大里】
所長さんがいつも対応されているんでしょうか、頼もしい所長さんということですね(笑)

【勝亦(所長)】
すぐに対応…するようにしてます(笑)困ったときはなんでも所長に連絡してもらっています!私がすぐに対応できなくても、ほかのスタッフがフォローしてくれますから

【戸田】
看護師同士もですが、先生との相談も職場が違うので、病棟だと先生がその場にいるので、気軽にちょっとした相談も簡単にできましたけど…訪問看護ではそれぞれの病院などにご連絡すので、一緒に働いていないと先生や病院とのやり取りには、やっぱりコミュニケーションに工夫が必要だなと感じます。

4.「訪問看護」はこんな人におすすめ

 

【大里】
どのような方が、訪問看護に向いていらっしゃると思いますか?「こんな人は訪問看護に挑戦してみたほうがいいよ」というご意見があればぜひ教えてください。

【鳥海】
訪問看護に必要なのは、医療の知識や経験はもちろん多いことに越したことはないですけど生活の場というところでは、「自分が生活者である」ということを土台に持っていること、言い換えれば「生活力がある人」と言いますか。生活での経験が、例えば「食べるご飯がない」となった時、「じゃあどうやって作ろうか」という方向性で生活を楽しめる人に 向いていると思います。

【勝亦(所長)】
元々そこにあまり自信がなかったとしても、仕事の中で触れて新しいことを覚えたり、看護師としての幅は広がりますよね。
あとは、一人で利用者さん宅を回るので、ある程度臨機応変な対応ができることも必要ですかね。先ほど久貝さんが言ってくれたようにリアルタイムですぐに相談ができないときもチャットなどを使いながら対応できることは大切です。

5.1日のスケジュールや働き方について

【大里】
次に、1日のスケジュールを簡単に教えていただけますでしょうか。

【勝亦(所長)】
出社は9時で、9時半頃に各自が事業所を出発します。

この事業所では、朝の時間のミーティングをすごく大切にしているんです。
シフトは一応所長の私が作るんですが、どうしても偏りが出てしまうこともありますし、個人の都合もありますよね。
例えば車移動の人と自転車移動の人がいれば、それぞれが回りやすいルートを考えて調整したり、
体調があまり良くない人がいたらその日は少し負担を減らしたり。
シフトの確認を兼ねて、看護師間のやりとりを朝のミーティングでしっかりするようにしています。

日中は1時間に1件くらいの予約をそれぞれ周り、お昼は各自のタイミングで取り17時45分頃に帰社して夕方のミーティングを行います。
なるべくスタッフには残業をさせないように、18時頃解散できるように頑張っています(笑)。

6.職場の雰囲気について

【大里】
最後に、コルディアーレ新小岩の雰囲気をお聞かせいただけますでしょうか。

【勝亦(所長)】
スタッフみんなが仕事に前向きなのがいい所だと思います。おかげで連携もうまく取れていますね。

以前、夕方の時間帯で次の訪問もあって…訪問した方が体調悪く、部屋中吐物や失禁で汚染していて大変な状態で、一人で対応するには途方に暮れるほどで…チャットでヘルプが欲しいと流したことがあるんです。つぎつぎ全員から返信がきて終わり次第向かいます!と。反応の速さに驚きました。たまたま近くに二人で同行していて訪問が終わったようなのでお願いし、ほかのスタッフは来なくていいですよと返したんですけど、「来るなっていわれたけどまだ訪問あるみたいだし怒られちゃうかと思ったけど来ちゃった….」と(笑)立ち寄ってくれた人も!あっという間に分担して終わって早く次に行ってください!って、うれしかったですね。一人じゃないなって感じが。

毎日なんですけど、「訪問終わってます。何か手伝うことがあったら言ってください」とか、キャンセルが入った時も「〇時が空きましたがお手伝いすることはありますか?」と皆がこまめに連絡しあっています。思わず見習い期間が終了した人だけでいいんですよと

【大里】
素晴らしい協力関係ができているんですね。
このインタビュー中も皆さんフランクにお話されていて、普段から事業所内でのコミュニケーションが円滑に取れているということが伝わります。

【鳥海】
私は入職してまだそんなに日が経っていないんですが、面接に来た時、ちょうど皆さんが続々と訪問から帰って来るタイミングで、奥ですごく楽しそうに笑っていたのが聞こえたんですよ(笑)

【一同】誰だろう~(笑)?

【鳥海】
その光景を見て「あ、凄く雰囲気がいい仕事場だな」と思ったのが入職を決めた一つの理由でもあるんです。

【大里】
実際に入職されてみて、「思っていたのと違った」ということはなかったですか(笑)?

鳥海:
全然ないです(笑)。
若い子達もすごく丁寧に教えてくれて、遠慮なく相談できる雰囲気がありますね。

【戸田】
あと、少し仕事の話とはずれるんですけど、子育て経験者が多いので子どものことも相談できるのが嬉しいです。プライベートで「こんなことがあったんです」とお互いに話したりアドバイスを頂けたりするので、子育て中のママに優しい職場だなと思っています。

【大里】
仕事のことだけではなく、プライベートな部分でも助け合いができているんですね。

【勝亦(所長)】
もう一つ仕事のことで言うと、私だけでなくスタッフにも、これまで内科や外科、新生児科などにいた経験もあるので、スタッフと相談しながら、処置や医師の指示など問題ないケースか判断して連携体制を取りご紹介を受けた方々を積極的にお受けしていますが、互いに持つ知識を共有しながらみんなが積極的に取り組んでくれているんです。コロナの影響で母子教室もなかったので、ご夫婦に沐浴指導をしたり、出産後もみんなの育児経験が活かされています。最近では難しい症例でも「丁寧な対応だからコルディアーレさんだったら」とご紹介いただけることも増えてきて、皆の前向きな姿勢のおかげで周囲から評価され始めていることを感じていますね。

【大里】
皆さんのお話から、非常に良い雰囲気でお仕事されていることが伝わってきました。

インタビューは以上になります。
今日はお忙しい中、色々とお話をお聞かせいただきありがとうございました!

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