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精神科看護師あるある12選|病棟・訪問看護から働き方まで

体のケアではなく、心のケアが仕事の精神科看護師。

患者さんの特徴や働き方も一般科とは異なる側面が多い領域です。

そのため精神科で働くと「精神科ならでは」の出来事に驚くこともあるでしょう。

 

今回は、精神科のあるあるエピソードを紹介しながら、精神科看護の特徴を紹介します。

精神科看護師あるある【病棟編】

精神科病棟は入院してくる患者さんの特徴から病棟設備まで、一般科とは大きく異なります。

精神科病棟ならではのあるあるエピソード4選を見てみましょう。

■長期入院患者さんが多い

厚生労働省のデータによると、日本の精神科病棟の平均在院日数は299.8日となっていますが、精神科病棟の患者さんのなかには入院期間が数十年におよぶ人もいます。

そのためカルテ情報が膨大すぎたり、昔のカルテ情報がなかったりと、患者さんの理解を深めようにも病歴や発病したきっかけを調べるのが困難な場合も。

また、同じ病棟に長期入院している患者さんのなかには、病棟のことを知りつくしている「主」のような存在の方がいて、お風呂の順番や物品の場所など、病棟のいろはを患者さんから教えてもらうことも珍しくありません。

■頼りになる男性看護師

精神科病棟は一般の診療科より男性看護師が多い傾向です。

精神状態が不安定になった患者さんの対応や、患者同士のトラブルが暴力に発展したときには、男性看護師はとても頼りになります。

精神科の急性期病棟など、不安定な患者さんが多い病棟では夜勤に1名以上の男性看護師が勤務しなければならないと決められている病棟もあるようです。

■戸締まりと鍵には敏感

閉鎖病棟が多い精神科では、保護室やナースステーション、浴室にも鍵があるので、看護師は移動のたびに戸締まりの確認が必要になってきます。

もちろん、鍵の閉め忘れや紛失は重大なインシデントになるため、精神科病棟で働いていると鍵を閉めたか確かめるのが習慣になり、ついついプライベートでも確認してしまいがちです。

■夜勤の仮眠がしっかりとれて残業も少なめ

精神科病棟は夜勤の休憩が比較的取りやすく、残業も少なめの病棟が多い傾向です。

とくに慢性期の精神科病棟は、入退院も少なめで状態が落ち着いている患者さんも多いため、定時で帰りやすく、家庭と仕事の両立がしやすいという意見もあります。

夜間に不穏な患者さんの対応をしなければならない場合もありますが、一般病棟のように急変対応や点滴処置に追われることは少ないので、仮眠も取りやすいでしょう。

精神科看護師あるある【訪問看護編】

近年、精神疾患を抱える方は増加傾向です。

一方で厚生労働省のデータによると、過去15年間の精神科入院患者さんは約4万人減少したのに対し、外来患者さんは約165万人増加していることから、精神科訪問看護による在宅療養のニーズは高くなっています。

そんな精神科訪問看護師のあるあるエピソード4選を紹介します。

 

精神科訪問看護の仕事内容については、次の記事もご参照ください。

精神科訪問看護の具体的な仕事内容は?訪問の流れ、一般病棟勤務との違いを解説

■訪問ドタキャンは珍しくない

精神科訪問看護では、その日の利用者様の症状や気分により訪問がキャンセルになることも珍しくありません。

約束の時間に訪問してもご本人が居なかったということも。

精神科訪問看護は、ご本人の意志を尊重した関わりが大切になるため、訪問をキャンセルされたからと落ち込まず、精神科訪問看護では良くあることと気持ちの切り替えが必要です。

■お散歩や趣味の時間で看護師も楽しい発見がある

外出支援や気分転換のきっかけを作るのも、一般科の看護精神科訪問看護の仕事のひとつです。

利用者様と一緒にお散歩に行ったり、趣味の時間を一緒に楽しんだりするのは、精神科訪問看護ならではの仕事といえるでしょう。

利用者様と過ごす時間は、看護師にとっても新しい発見がある楽しい時間です。

■鋭い観察力が身に付く

精神科訪問看護師は、週に1回程度の訪問で利用者様の変化を観察しなければならないため、鋭い観察力が身に付きます。

精神科訪問看護では、限られた時間内に利用者様の精神状態だけでなく訪問した自宅の雰囲気や、家族関係なども捉えなければならないため、観察力が鍛えられます。

それに加えて身体的な疾患も抱える高齢者や、身体の健康状態が精神疾患の症状に影響する利用者様もいるため、精神科訪問看護師は精神・身体状態から利用者様の生活まで、全体を観察する能力がつきやすいようです。

■退出経路は必ずチェック

状態が落ち着いている方が多い精神科訪問看護でも、危険にさらされるリスクはゼロではありません。

状態が不安定な利用者様のなかには、看護師に攻撃的になってしまう方もいます。

さまざまなシーンを想定して、緊急時の退出経路をチェックしておくのは精神科訪問看護師の基本といえるでしょう。

 

精神科訪問看護師は怖いという意見もありますが、基本的な対処法をしっかり身に付けておくことで冷静な対応ができるようになります。

精神科訪問看護は危険?看護師が注意する点や対処法を解説!

精神科看護師あるある【働き方編】

仕事内容が特徴的な精神科看護師は、働き方にも特徴があります。

■精神科看護師は病むと思われがち

精神科の看護師は、仕事の特性から看護師本人も精神的に病むと思われがちです。

たしかに精神疾患を抱える方のなかには、ネガティブな方や暴言暴力がある方もいるため、患者さんの言動に振り回されないように気持ちの自己管理が大切です。

■看護処置のレベルが低いのでは?と不安になる

看護師として「看護処置のレベルが低いのでは?」と不安に感じる人は多いようです。

精神科は身体的な疾患が見つかると一般科へ転院する場合が多いため、医療処置や医師の介助がほとんど無いうえに、自分のスキルを確かめる機会もありません。

そのため、自分のスキルに不安を感じてしまいがちです。

しかし、患者さんの小さな変化を捉える観察力やコミュニケーションスキルが養えるのが、精神科看護師の強みといえます。

■一般診療科に転職できるか不安

転職に不安を感じるのも、精神科看護師あるあるのひとつです。

とくに将来的に一般科への転職を考えている人は、看護処置のスキルや身体疾患の知識に不安を感じてしまいます。

実際に、選ぶ職場によっては採用されなかったり、入職しても学ぶことが多く大変なケースがあるのも事実です。

将来的に不安を感じる人は、ニーズが高まっている精神科訪問看護師を目指してみるのも一つの手かもしれません。

■ワークライフバランスが保ちやすい

精神科で働く看護師は、ワークライフバランスが保ちやすいという意見も多く聞かれます。

精神科病棟は、残業が少なめで夜勤の休憩もしっかり取れる職場が多い傾向で、精神科訪問看護は土日が休みの事業所が多く、夜勤もありません。

そのため、プライベートも大事にしたい人や家庭と仕事を両立したい人には向いている職場といえるでしょう。

精神科訪問看護なら、今後の需要拡大も期待できるので長期的にも働けます。

特色のある精神科看護の面白さを経験してみてください!

一般科とは異なり特徴的なところが多い精神科看護ですが、奥が深く患者さんとじっくり信頼関係が築けるやりがいもあります。

ワークライフバランスも保ちやすい職場が多く、働きやすさも魅力でしょう。

精神疾患を抱え在宅療養生活を送る方が増加している現在、精神科訪問看護なら今後を見据えたキャリアも築けます。

 

全国20ヵ所に拠点があるコルディアーレでは、精神科未経験者の方も、訪問看護未経験者の方も安心して勤務がスタートできる研修を準備しています。

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