精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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精神科訪問看護に必要な物品は?準備やケアに合わせた物品について解説!

「訪問看護の持ち物は何を持って行けばいいのか知りたい・・」
「精神科訪問看護の場合は訪問看護と違う持ち物が必要か知りたい・・」
と悩んでいませんか?


訪問看護に必要な物品は、バイタルサインの物品やアルコールなどの消耗品、記録をするためのカルテやiPhone・タブレットです。

 

精神科訪問看護では、医療的ケアを行う機会が少なく、褥瘡処置の持ち物などは基本的に持参しません。利用される方に合わせて清潔ケアの物品や資料を持参します。

 

この記事では、精神科訪問看護で必要な持ち物について解説します。どんな持ち物が必要か悩んでいる方は参考にしてください。

訪問看護の基本的な持ち物は4つ

訪問看護で必要な持ち物は下記のとおりです。

◎タブレットやiPhone
◎バイタルサイン測定の物品や消耗品
◎社会資源の活用を提案する資料
◎就労支援の資料

1つずつ解説します。

 

■タブレットやiPhone

タブレットやiPhoneは記録のために必須です。コルディアーレでは、利用される方の情報もタブレットやiPhoneに入っているため、すぐに確認できます。

 

iPhoneで記録が可能なため、移動時間に余裕ができたときや訪問終了後に重要な情報のみ記録しておいて、後から追記したり修正したりできる利点があります。

 

紙カルテではメモ用紙に記載しておいて、後からメモ用紙を探す時間がかかったり、安定した場所でないと記録ができなかったりします。

 

事業所によってカルテの運用方法が異なるため、募集要項やホームページで確認しておくとよいでしょう。

 

■バイタルサイン測定の物品や消耗品

バイタルサイン測定の物品は、体温計、血圧計、パルスオキシメーター、聴診器などです。

 

精神科訪問看護を利用される方は、体調の変化がない場合はバイタルサインの測定を拒否されるケースがあります。利用される方の希望に応じて、バイタルサイン測定を行い、状態変化がないか観察することが重要です。

 

訪問看護に必要な消耗品は、アルコールやマスクがあります。感染対策のために訪問前と終了後は持参したアルコールで消毒をこころがけましょう。

 

■社会資源の活用を提案する資料

精神科訪問看護を利用される方は、金銭や内服の管理、食事、買い物、掃除などの日常生活援助を受けることが可能です。しかし、精神科訪問看護では通院の同行ができません。

 

通院同行の援助や地域との交流を支える「地域生活支援事業」や精神科訪問看護の医療費負担を軽減する「自立支援医療費」など、利用される方に合わせて社会資源の活用を提案する資料を必要に応じて持参します。

 

口頭で説明を行いその場では理解してもらえても、利用される方が社会資源を使いたいと思ったときに資料がないと、調べることから始まりすぐに使えません。

 

資料を渡しておくと相談する場所が一目でわかるため、ご自身で社会資源を活用することが可能です。

 

■就労支援の資料

精神的な障害による症状が寛解し、社会復帰を目指したい方の希望に応じて就労支援の資料を持参します。

 

就労支援は、下記の4種類です。

◎就労移行支援
◎就労継続支援A型
◎就労継続支援B型
◎就労定着支援


社会復帰を目指す方が主に利用する制度は、就労移行支援や就労継続支援になります。

 

就労移行支援は、精神的な障害を抱える方が一般企業で就労を希望したい場合に利用する制度で利用期間は2年です。

 

働くために必要な知識や技術を身につけるために施設を利用してトレーニングを行ったり、仕事を探すためにハローワークに同行したり、面接の練習を行ったりします。

 

就労継続支援A型は雇用されて最低賃金で働き、パソコン作業や接客などの仕事を行う制度です。

 

B型は非雇用で賃金は安く設定されていますが、継続的に作業できることを目標にしており、公園の清掃や軽作業、パン作りやお菓子作りを行います。

 

精神的な障害を抱える方の社会復帰を支援するために資料を渡して説明すると、利用されている方に「サポートしてもらえている」と安心感を与えることが可能です。

参考:厚生労働省 「障害者の就労支援対策の状況
姫路大学看護学部 八家 直子「精神障害者の就労支援における訪問看護職の現状調査:記述調査より

精神科訪問看護であると便利な持ち物3選

訪問看護であると便利な持ち物は、下記の3つです。


◎精神科疾患に関するテキスト
◎雨具や日よけグッズ
◎地図


それぞれ解説します。

 

■精神科疾患に関するテキスト

精神科の疾患を理解しておくと、利用される方の状態に合わせたコミュニケーションができるようになります。

 

精神科訪問看護ではコミュニケーションを通じて、利用される方の精神状態を観察し、変化がないか観察することが重要です。観察して異常の早期発見ができると、利用される方のQOLの維持にもつながります。


■雨具や日焼け防止グッズ

コルディアーレで訪問看護を行う際は、車や自転車、公共機関の利用など様々です。

 

自転車で訪問する場合は、カッパなどの雨具や夏には日焼け防止ができる帽子などのグッズを持って行きましょう。訪問中に突然雨が降ってくることもあります。雨に濡れた状態で利用される方の自宅に上がることはできません。

 

夏用の日焼け防止グッズは、サンバイザーがついた帽子や、ユニクロのアームカバーがあると便利です。

 

事前に天気予報を確認して、その日に合わせた持ち物を持参しましょう。

 

当ステーションは、夏用と冬用にユニフォームを支給しているため、訪問看護時の服装に悩む心配はないため安心してください。

 

■地図

訪問看護では、土地勘のない場所に訪問する機会も多いです。地図を持っておくと今自分がどこにいるのか、訪問先のルートが合っているのか確認できます。

 

電子カルテを運用している事業所であればiPhoneを持っていることも多いため、地図アプリを利用して訪問することも多くなっています。

 

しかし、充電が無くなるなどのトラブルが起きる可能性もあるため、地図を持っておくと非常時も安心できます。

利用される方やご家族の希望に合わせた持ち物を

精神科訪問看護を利用される方の希望に応じて、掃除や片付け、洗髪や入浴などのセルフケアを行う機会があります。

 

利用される方と事前に相談して掃除やセルフケアを行うことが多いため、記録に残しておいて次回の訪問時に忘れないようにしましょう。

 

掃除や片付けを行う際は、訪問看護師が主体で行うのではなく、利用される方が主体となって行えるように支援します。

 

セルフケアに関しても、初回は訪問看護師が行い、次回以降は身体を少し洗ってもらうなど、利用される方が自身でセルフケアをできるように支援することが大切です。

 

ご家族からは、精神的な障害を抱える方と一緒に住むことへの疲労感や精神的な障害の理解が難しいといった相談があります。

 

相談に応じて、同じ精神的な障害を抱える家族と悩みを共有できる家族会の資料や、家族が休養するためのレスパイト入院の概要を説明します。

 

精神的な障害を抱える方と同居している家族も精神科訪問看護の対象者です。家族が疲れてしまうと利用されている方の精神的な症状が悪化する可能性もあります。

 

訪問看護師が家族や利用される方に合わせたケアを行えると、両者が安心して生活できる環境作りができるのです。

訪問看護に必要な持ち物はバイタルサインの物品やiPhone

今回は、訪問看護で必要な持ち物について解説しました。精神科訪問看護で必要な持ち物は、下記のとおりです。

 

◎バイタルサインの物品や消耗品
◎タブレット・iPhone
◎社会資源や就労支援の資料
◎精神科疾患に関するテキスト
◎雨具や日よけ対策グッズ
◎地図
◎利用される方の希望に合わせたセルフケアの物品

 

精神科訪問看護は、バイタルサインの測定や内服管理、コミュニケーションを図り精神状態の観察などが主な仕事内容です。訪問看護と比較して、医療的ケアが少ないため褥瘡処置や点滴の針などを持参する機会が少なくなっています。

 

精神科訪問看護の仕事内容について知りたい方は下記の記事で解説しているため読んでみてください。

精神科訪問看護の具体的な仕事内容は?訪問の流れ、一般病棟勤務との違いを解説

 

コルディアーレでは、精神科訪問看護に必要な物品を支給しています。精神科訪問看護に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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