精神科に特化した訪問看護ステーション コルディアーレ

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精神科訪問看護で働く看護師の体験談を紹介!

厚生労働省のデータによると、訪問看護ステーションで働く看護師は全体の0.1%となっており、精神科訪問看護師の働き方や体験談を知る機会は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、精神科訪問看護の仕事内容や働き方を知っていただくために、精神科訪問看護で働く看護師さんの体験談を紹介します。

精神科訪問看護師の体験談【利用者様編】

ここではさまざまな年代や疾患、生活環境の利用者様の事例をもとに、精神科訪問看護師の体験談を紹介します。

 

精神科訪問看護の仕事内容について、詳しく知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。

精神科訪問看護の具体的な仕事内容は?訪問の流れ、一般病棟勤務との違いを解説

 

■見た目は普通の会社員Yさん

Yさん(40代・男性・既婚) 主病名:うつ病

Yさんは有名大学卒業後、大手企業に就職。

30代半ばでキャリアアップのために中間管理職として転職しましたが、職場環境の変化や仕事のプレッシャーから不眠や食欲不振、職場での動悸や手の震えがあり適応障害の診断を受けました。

通院しながら仕事を続けるも、軽度のうつ病を併発し休職。

治療のため精神科病院に2ヶ月入院し、退院後より精神科訪問看護を利用しながら職場復帰されています。

 

初対面のYさんの印象は「仕事ができそうなエリートサラリーマン」でした。

しかし、Yさんのように見た目にはわからずとも、心の病気を抱え精神科訪問看護を利用している方は少なくありません。

仕事や社会生活でストレスを感じやすい現代。

一見すると順調な人生を送っていても、自分でも気づかないうちに無理をして心の病気を発症する方が増えています。

Yさんとの関わりは、自分自身の働き方についても考えさせられるものがありました。

 

■私のことが嫌いになったAさん

Aさん(40代・女性) 主病名:統合失調症

10代で統合失調症を発症したAさんは、精神科訪問看護を利用しながら在宅生活を送っています。

数年前より訪問を担当していましたが、症状が悪化してしまい入院。

退院したあとより、訪問拒否がありました。

しかし、他の看護師が訪問したところ、終始穏やかな表情で訪問を受け入れて下さいました。

 

長年にわたる訪問で信頼関係が築けていると思っていたAさん。

訪問を拒否されショックだったうえに、他の看護師の訪問を受け入れたと聞いたときは、精神科訪問看護師として自信を失いかけてしまいました。

しかし、他の看護師から安定した生活が送れているAさんの話を聞いて「陰ながらAさんを応援しよう!」と気持ちを切り替えることができました。

人が相手の看護師の仕事は、お互いの相性の合う合わないがあります。

精神科看護は一般診療科以上に、相性の良し悪しがわかれることもあるため、ときには気持ちの切り替えも必要です。

 

■摂食障害のSさんと心配性なご家族

Sさん(10代・女性) 主病名:摂食障害

Sさんは思春期に拒食症を発症し、学校も不登校ぎみになっていたため、主治医の紹介により精神科訪問看護の利用が開始となりました。

高齢でSさんを出産したお母様は一人っ子のSさんに過干渉ぎみで、Sさんと喧嘩になることも。

精神科訪問看護師では、Sさんご本人とお母様の間に入り両者のサポートを続けています。

 

Sさんが拒食症を発症したのは、お母様から言われた「女の子はスリムなほうがいいんじゃない」という一言がきっかけでした。

Sさんはお母様の何気ない一言がショックで、それ以降、食べ物に対する嫌悪感と母親への不信感が増していったそうです。

一方、お母様は高齢で出産したこともあり、近くに子育ての悩みを相談できる人もおらず、反抗的なSさんとの関わり方に悩んでおられました。

精神科訪問看護では、訪問時にそれぞれ個別に話を聞きながら、ご本人とお母様の精神的ケアと家族間の関係改善に努めています。

若い方の場合、家族間の問題が心の病気のきっかけになったり、症状に影響を与えたりすることがあるため、精神科訪問看護師には家族を含めたケアが求められます。

精神科訪問看護師の体験談【働き方編】

精神科訪問看護は病棟とは違う働き方で、やりがいを感じながらワークライフバランスも保てる職場です。

ここでは精神科訪問看護師の働き方を知っていただくために、働くスタッフの体験談を紹介します。

精神科訪問看護師のやりがいや、転職のメリットについても紹介していますので参考にしてみてください。

訪問看護のやりがいは?現役看護師が挙げるリアルな「転職メリット」13選をご紹介!

 

■精神科訪問看護に転職して家庭環境が落ち着いた先輩看護師

私は、新卒から急性期外科病棟に勤務していました。

仕事が好きだったので、結婚、出産後も職場復帰し働いていましたが、夜勤や研修で仕事と家庭の両立がうまくできず、子どもの精神状態が不安定になってしまったため、夜勤がない精神科訪問看護に転職しました。

夜勤手当がなくなることで給料面の不安がありましたが、給料水準が高めでプライベートの時間も確保できる精神科訪問看護に転職して満足しています。

 

精神科訪問看護は、夜勤がなく事業所の休日も固定されているので、仕事と家庭の両立がしやすく、子育てママさんにもおすすめの職場です。

当社(訪問看護ステーション・コルディアーレ)では、夜勤がなくても高水準の給与体系と、プライベートに合わせて選べる勤務形態を取り入れています。

 

■看護師1年目で転職してきた後輩看護師

新卒で大規模の急性期病院へ就職しましたが、忙しさとプレッシャーについていけず半年で退職しました。

もともと患者さんとじっくりお話するのが好きだったため、精神科訪問看護師に転職しました。

看護師としての経験が浅く、不安もありましたが、しっかりした研修と先輩方のサポートもあり安心して働いています。

 

経験を積むために急性期病院を選ぶ新卒看護師さんは多いですが、急性期病院は自分の性格や目指す看護師像を合わないと辛くなってしまう場合もあります。

ゆっくりと経験を重ねたい方や、じっくりと患者さんと関わりたい方には、精神科訪問看護もおすすめです。

在宅医療のニーズが高くなっている現在、新卒看護師さんの採用や教育に力を入れている事業所も多くなっています。

 

■10年のブランクから復帰した先輩看護師

結婚、出産を機に看護師を辞め専業主婦をしていました。

子育てが落ち着いたため、仕事復帰を考えましたがブランクが10年以上あるため、不安を抱えていました。

とくに採血や点滴の手技に不安が強かったので、転職先として医療処置がない精神科訪問看護を選びました。

精神科は未経験でしたが、利用者様との関わりを通して精神科看護に興味がわき、今は心理学の勉強もはじめています。

 

精神科訪問看護は、医療処置がないためブランクがあっても働きやすい職場です。

精神科未経験の場合は、利用者様との関わりに戸惑うこともあるかもしれませんが、一対一でじっくり関われる面白さややりがいがあります。

精神科訪問看護のやりがいと大変なところ

精神科訪問看護は、ならではのやりがいもあれば、大変なところもあります。

メリットと感じるか、デメリットと捉えるかは人それぞれですので、やりがいと大変なところを比較しながら読んでみてください。

 

■精神科訪問看護のやりがい

精神科訪問看護のやりがいは、利用者様とコミュニケーションを重視しながら一対一でじっくり関われることです。

利用者様のことを深く理解できたときや、信頼関係が築けたときには、看護師としての喜びを感じられます。

夜勤がなく生活リズムにあった勤務体系なので、自分の生活を大切にしながら長期的に働けるのもやりがいのひとつです。

 

■精神科訪問看護の大変なところ

精神科訪問看護は、一対一の関係だからこそ精神的に辛くなることもあります。

利用者様を支えるのは担当看護師だけではないため、事業所内で情報を共有し他スタッフと協力しながら利用者様を支えることが大切です。

 

また医療技術が少なく、身体的疾患の学びが少ないことで看護師としての将来に不安を感じる人もいます。

しかし、精神科訪問看護の業界は、今後も需要が拡大すると予想されており将来性のある分野です。精神科訪問看護師の経験は、専門的なキャリアを積むチャンスかもしれません。

体験談から精神科訪問看護師をイメージしてみてください!

精神科訪問看護は特有の大変さもありますが、利用者様とじっくり関われるやりがいや、面白さのある仕事です。

仕事と家庭を両立したい方や、コミュニケーションを重視した看護に興味のある方は、ぜひ転職を検討してみてください。

需要が高まりつつある精神科訪問看護師なら、今後のキャリアに活かしつつワークライフバランスを重視した働き方ができます。

 

精神科訪問看護ステーション・コルディアーレで働く仲間たちの声は、こちらからもご覧いただけます。

【事業所インタビュー】第1弾:看護師編 ~東村山の看護師さんにお仕事を始めたきっかけや訪問看護の魅力を聞きました~

【事業所インタビュー】第2弾:事務員編 ~東村山の事務員さんにお仕事のやりがいや職場の雰囲気について聞きました~

【事業所インタビュー】第3弾:看護師編 ~新小岩事業所の看護師さんに訪問看護の魅力や職場の雰囲気を伺いました~

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