「訪問看護で働いてみたいけど未経験でも働けるの?」
「訪問看護は未経験だと大変ってほんと?」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
訪問看護は、未経験でも働くことが可能です。どなたでも訪問看護は未経験から始まるため、安心して挑戦してみましょう。
訪問看護が未経験の場合、新しいことに挑戦するため、慣れるまでは大変と感じるでしょう。
しかし、病棟と比較してマルチタスクではなく、残業が少ないステーションもあるため、大変と感じにくい可能性が高いです。
この記事では、訪問看護が未経験でも働ける理由について解説します。
訪問看護で働くメリットや入職するときに知っておくポイントについてもお伝えするので、読んでみてください。
訪問看護が未経験で働ける理由は、下記の3つです。
◎在宅看護の需要が増えている
◎自宅で過ごしたいと考えている方が多い
◎医療技術が発展している
1つずつ見ていきましょう。
近年は、病院から在宅で過ごしてもらうという方針を国が取っているため、在宅看護の需要が増加しています。
厚生労働省によると、訪問看護事業所の件数は年々増加していると報告されています。
令和4年の統計では、医療保険で訪問看護を行っている訪問看護ステーションが約1万4,000件、介護保険では約1万2,000件あるのです。
内閣府によると、日本の高齢化率は令和4年時点で29.0%で約4人に1人が高齢者です。今後も、高齢化率は増加していくと予想されており、令和19年には33.3%と約3人に1人が高齢者になると予想されています。
高齢化率の増加に伴い、在宅看護の需要は増加していくでしょう。
そのほか、精神的な障害を抱える方も増加傾向であり、訪問看護の需要が増えるとスタッフが必要になるので、訪問看護が未経験の方も入職できるでしょう。
参考記事:令和5年版高齢社会白書 高齢化の状況|内閣府
社会保障審議会 介護給付費分科会(第220回) 訪問看護|厚生労働省
内閣府の令和元年度の報告によると、最期まで自宅で過ごしたいと考えている方は51.0%と報告されています。
老後も自宅で過ごしたいと考えている方が多いと、疾患を抱えたときに訪問看護を利用する方が多いでしょう。
精神科訪問看護の場合は、精神的な障害を抱える方の精神状況の観察が必要と判断した場合に、自宅退院後に導入されるケースが多くあります。
精神的な障害を抱える方の症状は治癒することはなく、寛解の状態で自宅で生活しています。
身体的な疾患や精神的な障害を抱えながらでも自宅で過ごしたいと考える方が多いと、訪問看護が必要になる可能性が高く、未経験の方も働けるでしょう。
参考記事:令和元年版厚生労働白書 高齢化の状況|内閣府
医療技術の発展により、病院で治療が終わり、人工呼吸器や胃ろう、吸引等の医療的ケアを受けながら、自宅で生活できるようになっています。
高齢によりADLが低下している場合は施設などを選択する方もいますが、自宅で過ごせるのであれば自宅で過ごしてほしいと考えるご家族も多く、訪問看護を利用する方が増えているのです。
訪問看護未経験で働くメリットは、以下の通りです。
◎コミュニケーション力・マナーが身につく
◎他職種の働き方を知れる
◎知識を身につけられる
◎病院のようなマルチタスクに追われない
訪問看護は、利用される方の自宅に訪問するためコミュニケーション能力・マナーの向上に期待できます。
自宅に訪問したときは、精神状態や困ったことなどを聞くのはあなたしかいません。
最初は同行訪問で、先輩のコミュニケーション・マナーがを学べるため、自信がない方も安心してください。
コミュニケーション能力が向上すると、訪問看護以外の場面でも役立つでしょう。
訪問看護で必要なマナーについては、下記の記事で解説しているため気になる方は読んでみてください。
関連記事:訪問看護で気をつけるマナーとは?マナーが必要な理由も解説
精神科訪問看護では、医師、作業療法士、保健所の職員など複数の職種が関わっています。病院でもソーシャルワーカーやリハビリ、医師との関わりはあるでしょう。
しかし、訪問看護は看護師が主体となって、より他職種と密接に関わっていく必要があるのです。病院よりも関わる職種が増加するため、さまざまな職種の働き方がわかるでしょう。
訪問看護では、病院では学べない知識を身につけることが可能です。
例えば、病院では清潔ケアの物品が整っていますが、利用される方の自宅では、物品が整っていないことがほとんどです。
どういった物品がケアの際に使用できるのか、利用される方の生活に合わせて選ぶ知識が身につくでしょう。
他にも、訪問介護を利用される方の保険が介護保険・医療保険のどちらなのかで利用できるサービスが異なります。
病院で働くときは、あまり意識していない保険の内容ですが、訪問看護では重要な役割です。
精神科訪問看護は基本的に医療保険で利用されるため、医療保険について、さまざまな知識を身につけることができるでしょう。
訪問看護は、利用される方の自宅で、本人やご家族と訪問スタッフのみで関わります。訪問するときに行うことは、ある程度決まっているため、病院のように新しい仕事が追加されることはないでしょう。
マルチタスクにならないため、スケジュール通りに仕事ができて、残業がほとんどないステーションもあります。
マルチタスクに疲れを感じている方や、利用される方と一対一で関わりたいと考えている方は、訪問看護に挑戦してみると良いでしょう。
訪問看護に未経験で入職する際に知っておきたいことは、下記の3つです。
◎1人で訪問するための判断力が必要
◎他職種との関わりが必須
◎自由な働き方を選択できる
それぞれ解説します。
訪問看護は、利用される方の自宅に1人で訪問します。もし、身体的な症状、精神状況の悪化があるときは、救急要請が必要かあなたが判断しなければいけません。
病院では、リーダー看護師や他のスタッフに相談できますが、訪問看護ではすぐに相談できないことがあります。利用される方の状態をアセスメントして、1人で判断する能力が問われるでしょう。
しかし、訪問看護は最初から1人で訪問することはありません。当ステーションでは3ヵ月程度、先輩と同行訪問を実施しています。
同行訪問にてスキルやアセスメント能力が身につくと、1人で精神的な障害を抱える方の訪問ができると判断されるでしょう。
もし、1人で訪問しているときに精神状態が悪化していると考えられる場合は、スタッフや管理者に相談できます。
最初は不安に感じるかもしれませんが、研修を重ねると判断能力が身につくため安心してください。
先ほども解説したように、訪問看護師は他職種と関わる機会が多くあります。
必要に応じて複数の職種で担当者会議を行う場合には、看護師が主体となり調整が必要です。
他職種との会議では、精神科訪問看護を利用される方の症状が悪化したときの対応について共有したり、精神状態の悪化を予防する対策を考えたりします。
他職種が関わることで、精神的な障害を抱える方が自宅や地域で安心して生活できるのです。
訪問看護における多職種連携について、下記の記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。
関連記事:訪問看護における多職種連携とは?連携する職種や目標も解説
訪問看護ステーションによっては、複数の働き方を選択できます。
訪問看護は日勤のみで、残業が少ないため、ワークライフバランスを重視したい方や、家庭と仕事の両立を図りたいと考えている方が多くいます。
当ステーションでは、7種類の働き方が選択可能であり、週休3日も可能です。
自由な働き方が選択できると、体力的に不安のある方や仕事に慣れるまではゆっくり働きたいと考える方も働きやすいでしょう。
当ステーションの特徴や訪問看護が子育てと両立できる理由については、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
関連記事:東京の精神科訪問看護で働くメリットは?当ステーションの特徴も解説!
訪問看護と子育てが両立できる理由は?子どもが小さいときの働き方も解説
今回は、訪問看護が未経験で働ける理由と働くメリットについて解説しました。
訪問看護が未経験で働ける理由は、主に3つです。
◎在宅看護の需要増加
◎自宅で過ごしたいと考えている方の増加
◎医療技術の発展
在宅看護の需要増加により、訪問看護が未経験や、看護師の経験年数が少ない方も、訪問看護で働けるステーションが増えています。
以前は、経験年数が3年程度必要と言われていましたが、現在は新卒の看護師を採用しているステーションもあるため、訪問看護未経験の方も働きやすいでしょう。
コルディアーレは精神科に特化した訪問看護です。同行訪問やさまざまな研修を実施しているため、訪問看護が未経験の方も安心して働くことが可能です。
精神科訪問看護に興味のある方は、下記よりお問い合わせください。