障がい者雇用支援サービス コルディアーレ農園

 

open

導入事例詳細

  • TOP
  • 導入事例
  • 導入の決め手は「障がい者の方が安心して働ける環境かどうか」 両社に共通する「地域活性」の理念もコルディアーレ農園の導入を後押し。

calendar_today2020/07/01

  • 業種環境サービス
  • 従業員数1262名(2020年1月31日時点)
  • 課題地方拠点の障がい者雇用とサポート体制

導入の決め手は「障がい者の方が安心して働ける環境かどうか」 両社に共通する「地域活性」の理念もコルディアーレ農園の導入を後押し。

イカリ消毒株式会社 / 担当者名 執行役員 CSR推進担当部長 小西正彦 様

貴社事業についてお聞かせください。

当社は、PCO※業界のパイオニアとして「命を守る予防衛生」をコンセプトに、創業以来、環境衛生、食品衛生、公衆衛生を支えて参りました。お客様の安全安心、くらしの健康と環境を守り、豊かな生活を提供するため、「総合衛生管理サポートシステム」を提供しています。

※PCO(Pest Control Operation)とは、有害生物や感染症から人と社会を守るため、人が生活するにあたって影響や不快でない範囲まで減らしたり、繁殖させないよう管理・制御することを指します。

サービス導入前は、地方拠点の障がい者雇用に苦戦。サポート担当者の配置や教育、就労環境の整備が課題でした。

コルディアーレ農園サービスを導入する前は、法定雇用率は達成まで少し足りない状況でしたね。

以前は本社オフィスも手狭で車イスが入るスペースもなく、バリアフリー環境を望まれる求職者を採用できない課題がありました。3年前に今のオフィスに移転したことでバリアフリー環境が整い、新卒採用者として車イス利用者の方を迎え入れることができました。

一方で、本社オフィス以外の事業拠点では障がい者の受入れが進んでいない状況でした。当社は小規模・多拠点による事業展開をしており、各事業拠点では、サポートする方の配置や教育、業務の切出し、物理的な作業環境確保などの課題を持っていました。

現在、当社で活躍している障がい者の主な業務は、本社オフィスではパソコンのキッティングやシステムの運用、総務や経理での事務作業や軽作業となります。また、千葉にある研究開発・検査センターでは、敷地内の環境整備や軽作業を行っています。

「コルディアーレ農園」をお知りになったきっかけ

農園というプラットフォームを使って、障がい者の方々の雇用を生んでいくというサービスは元々知っていました。何社か調べて比較検討している中で、コルディアーレ農園のことを知り、「他社と比較してサポート体制が整っていそうだ」と社内で話をしていました。
ちょうどそのタイミングで営業の方がお越しになったので、偶然も相まってそこから話を本格的に進めましたね。

サービス導入決定のポイント。決め手は「障がい者の方が安心して働ける環境かどうか」

遠隔地における農園での障がい者雇用と言っても、彼らは当社の社員になる方々です。
従って、サービス導入に際し最も重要視したのは、当社の社員になる方々にとって心配なく安心して働ける環境を作っていただけるかどうかでした。

コルディアーレ農園のサービスは、同種の他社サービスと比べて安心できるものでした。看護師が常駐されていらっしゃる、ケアしていただくスタッフの皆様もしっかりと教育を受けていらっしゃいます。当社としては、遠隔地であっても安心して新たな仲間を当社に迎い入れることができるという点が決め手となりました。

実際に導入したことで得られた成果、社内の評価はいかがでしょうか?

JSHの事業ビジョン「地方の障がい者にも均等な就労機会を(地方創生)」と、当社の経営理念「美しい街づくり」の親和性が非常に高く、長崎県五島市における新たな雇用の創出に、経営陣も共感しやすかったのではないかと思います。

また、長崎県五島市におけるコルディアーレ農園のサービス導入を多くの社員に知ってもらうことで、社内における障がい者雇用の取組み自体にもスポットがあたり、認知が上がったのは非常に良かったと感じています。そして、障がい者雇用の取組みも一つのきっかけとして、当社のサステナビリティに対する機運の高まりにも期待しています。
もちろん、多くの社員が風光明媚な五島市に興味を持っていただく良い機会にもなったと思います。

導入後の印象的なエピソード

2019年、九州地方に大型台風が何度も接近しました。その際、五島のJSH担当者様より当社社員の安否確認の連絡をいただくことができ、非常に安心できたことが印象に残っています。
当時、九州の事業拠点の社員の安否確認や取引先様の被害状況などの確認を行っていましたが、五島に関しては現地のJSH担当者様から早々に連絡が入り、タイムリーに五島の社員へ対応できました。

このエピソードは当社内で改めて、五島の運営体制に安心してもらえる機会となりました。そして、今年(2020年)、更なる雇用拡大に踏み出すことができました。

障がい者雇用促進法改正(2.3%への変更)への対応予定と方針についてお聞かせく ださい。

お陰様で、2020年4月1日時点での障がい者実雇用率は法定雇用率を超えています。
しかし、ベテラン社員も多く在籍していますので、今後も計画的に採用活動を行う予定です。また、当社における就労先も本社オフィスへの一極集中ではなく、検査センターや地域の事業拠点も前向きに検討し、就労環境を整えていきたいと考えています。そして、今後はコルディアーレ農園で得た経験を、社内の取組みにも活かしていきたいと感じています。

貴社独自のCSRの取り組みがあればお聞かせください。

公益財団法人日本さくらの会とともに、日本全国各地へ桜の苗木を贈る「さくらふるさと街づくり運動」を長年にわたり推進しています。

日本の国花である桜を介して暖かい心の絆が生まれることを願い、国内だけでなくアジア諸国へも贈られました。桜の植樹運動には、公害に弱いとされる桜をバロメーターにして、健康で明るい生活環境づくりへの願いが込められています。

機会があれば農園のある長崎県五島市でも桜を植樹し、将来的には農園で就労されている方の憩いの場になればいいなと考えています。

※イカリ消毒株式会社ホームページ CSR活動ページより引用
https://www.ikari.co.jp/company/csr/

最後に、導入を検討されている企業へのアドバイスをお願いします。

コルディアーレ農園サービスの魅力は、やはりスタッフの力。資格や経験に裏打ちされた技術を持った方、障がい者に対する熱い想いを持った方が多くいらっしゃいます。当社の五島の社員も、その様なスタッフの皆様に支えていただける環境の下、一人の離職者も生まずに安定して働いています。農園のスタッフの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。

この様な環境で、自社の社員が安心し、安定して働くことができるのは非常に魅力的であり、そこを評価できる企業様であれば、農園型の障がい者雇用支援サービスの中でもコルディアーレ農園が合っているのではないかと思います。

※左:株式会社JSH 執行役員 市川/右:イカリ消毒株式会社 執行役員 小西正彦様

インタビューへのご協力、誠にありがとうございました!

イカリ消毒株式会社様は、2019年1月にコルディアーレ農園サービスを導入いただき、今年2020年4月・6月にも、追加で雇用をいただいた企業様です。
これまで農園の収穫物で、流行りの“ハーバリウム”作りにご協力いただいたこともあり、非常にお世話になっています。

今回のインタビューを通して、農園で働く、障がいのある社員の「働きやすさ」を一番に想っておられることに感銘を受けました。そこを強みとしている弊社としても大変嬉しく思います。

コルディアーレ農園サービスを通じて、少しでも「美しい街づくり」のお力になれますよう、これからも精一杯取り組んでまいります。

将来、五島で就労されている皆様と一緒にお花見ができることを楽しみにしております。 お忙しい中、誠にありがとうございました。