障がい者雇用支援サービス コルディアーレ農園

 

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calendar_today2020/10/06

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なぜ“農園型”の障がい者雇用なのか?実際に農園で働く障がい者にインタビューしてみた!

近年、農園を活用した障がい者雇用に取り組む企業が増えてきました。とはいえ、まだまだ農園型の障がい者雇用に対して疑問を持っている企業の障がい者雇用の担当者様もいらっしゃいます。

 また、農園型は知っているものの、なぜ農園型のサービスがあるのか、運営会社ごとの特徴や違いがわからない方も多いのではないでしょうか?

 本記事では、農園型障がい者雇用サービス”コルディアーレ農園”を提供している弊社(株式会社JSH)が、実際に現場で働いている人にヒアリングをおこない、働いている様子や、農園で働くことで生まれた変化などをまとめました。

まず、障がい者雇用の現状を簡単におさらい!

 企業は障害者雇用促進法に基づいて、障がい者を雇用する義務(法定雇用義務)があります。(2023年4月時点では、法定雇用率は2.3%。2026年までに段階的な引き上げ(2024年2.5%、2026年2.7%)が決定しております。

 障がい者雇用数は、2013年から2022年までの10年間で右肩上がりに推移しております。この傾向は、全国の障がい者雇用を担当する方々の日々の採用努力の賜物であることは間違いありません。

 一方で、法定雇用率の達成度状況は現時点であまり良いとは言えず、実雇用率を達成出来ている企業は48.3%です。つまり、障がい者雇用における全体の雇用数は増えているものの、実雇用率の達成をしている企業は約半分しかいない現状となります。

なぜ農園型なのか?障がい者雇用における採用後の本当の課題とは

 先述の通り、障がい者雇用数は増えているものの、障がい者雇用の法定雇用率を達成出来ていない企業の割合が半分もいるということが分かりました。

 次に、障がい者雇用における課題についてです。法定雇用率が未達成である理由としては、大きく2つあります。

 ”採用環境の変化”、”採用後の定着の課題”です。

 採用環境の変化については、近年障がい者雇用に注力する企業が増えているため、自分たちが求める人材・業種にマッチする人材を獲得することが難しくなっているという現状があります。

 さらに、”採用後の定着の課題”を深堀りをします。定着における課題とは、具体的にどのような課題か見ていきましょう。

 障がい者雇用が難しい企業に対する厚生労働省の障がい者雇用実態調査結果(平成30年度)を参照すると、約8割の企業が”当該障がい者に適した業務がない”、つまり業務の切り出しに困っていると回答しています。

 採用したはいいものの業種・業務に合わない、サポート出来る人材がいないなどの理由で適切な業務を切り出せずにいます。

 以下は、障がい者の1年後の定着率の表したグラフです。障がい者雇用の1年後の定着率の平均は約6割です。よって、約4割の障がい者が1年以内に退職しています。

障害者雇用 定着

“障害者の就業状況等に関する調査研究” 高齢・障害・求職者雇用支援機構 のデータをもとに株式会社JSHがグラフを作成。

 障がい者の雇用数が増えたとしても、1年以内に4割が離職するため、企業側も障がい者側も再度、採用/就労活動に注力する必要があります。中々職場における障がい者雇用の体制が整わず、不安定な状態が続いているという企業も多いのではないでしょうか?

 そこで、これらの課題を解決するための一つの方法である農園型の障がい者雇用について説明します。農園型障がい者雇用は、激しさを増す採用競争の回避や、採用後の業務切り出し課題や業務とのミスマッチを解消することが実現できます。

農園型の障がい者雇用のメリット

  • ●負担の少ない軽作業が多く、開放的であるため、身体的にも精神的にもストレスが少なく、体調を崩すことが少ない
  • ●定型的(シングルタスク)な作業が多く、業務の切り出しがしやすい
  • ●専門スキルを備えていたり、PCスキルに長けているなどの高度なスキルを備えていなくても作業をこなすことが出来るため、採用をしやすい(多くの企業が一般的に求める人材の獲得競争を回避出来る)。

などが挙げられます。

 

コルディアーレ農園(株式会社JSH)が解決したい課題と地方創生との関係性

 弊社(株式会社JSH)は、農園型障がい者雇用サービス”コルディアーレ農園”を展開しています。障がい者の採用における課題や、採用後の定着における課題するためのサービスです。

 そして、私たちは、障がい者雇用の課題だけではなく、地方における障がい者の【就労機会の課題】にもアプローチしています。

 冒頭にも記載した通り、企業は2.3%(2027年には2.7%)の法定雇用率の義務が課せられており、都心部の企業を中心に採用競争が強くなっています。一方で、地方では、そもそも企業規模(従業員数)も比較的小さく、企業数も都心部の企業よりも少ないです。そのため、就労先・求人数が少なく、働きたくても働けない障がい者がとても多いです。

 そのため、コルディアーレ農園は、【地方の働きたくても働けない障がい者】と、【都心部の採用・定着に困っている企業】をつなぐ架け橋としてサポートをおこなっています。

 私たちは、長崎県の五島列島という離島に一番最初の農園の運営を開始してから、宮﨑県、熊本県、福岡県、大分県と九州を中心に農園を展開してきました。

 各地域の関係機関の皆様にご協力をいただいているおかげで、九州で15か所(2023年4月時点)の農園を運営しております。

 引き続き、都心部と地方の障がい者の就労機会の格差を解消することを目指してコルディアーレ農園サービスを推進しています!

コルディアーレ農園で働く障がい者のスタッフに話を聞いてみました!

記事の作成にあたって、コルディアーレ農園で働いている障がい者のスタッフに聞いてみました!

農園で働く前はどのようなことをしていたか、コルディアーレ農園で働きはじめてからどのようなことが変わったかをヒアリングしておりますのでご覧くださいませ。

 

農園で働く前はどんなことをしていましたか?

  • ●A型事業所で、主に車の部品製造作業をしていた。(40代・男性・精神2級)
  • ●給付金をもらいながら求職活動をしていた時期もあったが、少し家に引きこもりがちだった。(50代・男性・身体1級)
  • ●就労支援センターでは、給料は少なく貯金もできていなかったが、今の職場になって貯金もでき将来がの目標が立てやすい。(20代・男性・精神3級)
  • ●一般就労してて、毎日の目標が高くとても嫌だった。(60代・女性・身体2級)

農園で働くようになってからどんな変化がありましたか?

  • ●日々、充実している。掃除が好きになった。野菜を子どもが喜んで食べる。(40代・男性・精神2級)
  • ●金銭面に余裕が出てきた。満足している。(20代・男性・療育B2)
  • ●今の職場は、就労時間が細かく分かれていてしっかり休息もとれるので楽しく仕事ができている。スタッフさんに対するフォロー体制も整っており、とても働きやすい環境。(60代・女性・身体2級)
  • ●給料日に貯金ができるようになった。(20代・男性・精神3級)

コルディアーレ農園での就労(※各社ごとに所属)はいかがでしょうか

  • ●すごくありがたい。年齢的に早くこういう働く場所があったらと思う。送迎があるので良い。屋内作業なので、環境がとても良い。(60代・女性・身体2級)
  • ●年齢の事や障がいの事もあるので、喜びと安心を感じながら仕事ができている。福利厚生についても満足している。(50代・男性・身体1級)
  • ●しっかりとした給与がもらえていると実感している。また、社員として働けていると日々実感している。(20代・男性・療育B2)

コルディアーレ農園で働くスタッフのお母様にも話を聞いてみました!

働くまでは、どんなことが心配でしたか?

 息子が新しい環境への順応できるのかという点が一番不安でした。そのため実際に面接を受けるまで、そして、本人が仕事の内容を理解するまでの間の不安が大きかったです。現在は、見学や体験等の対応もしていただき、そのあたりの不安は和らいだのかもしれませんが、息子は初期メンバーでしたので、「目で見る」、「実際に体験する」までは難しい状況でした。

農園で働いてからの自宅での変化はありましたか?

 はじめの頃はヘトヘトで、帰宅後すぐに寝たりしていましたが慣れてくると、自分のペースを掴んで生活出来るようになりました。 

 お休みがしっかりと決まっている事も、大切なポイントで、生活に計画を立てるようになりました。自宅では、家の事も変わらず手伝ってくれます。1週間のメリハリがつく生活が出来るようになりました。

本人はどんなやりがいを感じていましたか?

 息子は、業務の中で何かしらの役割(責任)を持つことにより、また、その部分をサポーターの皆様に褒めてもらうと、自信へとつながっているようです。ある日、出荷など、1日よく行動し、頑張ったときに、たくさんの皆さまに「今日はよく頑張ったね」と声をかけて頂いたそうです。その時のことをとても嬉しそうに話してくれました。息子にとって「やりがい」とは、「褒めてもらえる頑張り」だと思います。

特に嬉しかった出来事はありますか?

 働く、収入を得る。当たり前の事なのかもしれませんが、それが出来る事の大切さを実感しています。自分の働いた報酬で、自分の欲しいものを買う。だからこそ大切に使っています。社会人の厳しさに打ちのめされることもなく、穏やかな中に、厳しさや頑張ることを学ぶ居場所に出会えて感謝しております。また懇親会の時に、皆様に「〇〇ちゃん」と呼ばれ、笑顔で応える息子を見て、心からありがたいと思いました。

まとめ

 障がい者の法定雇用率の引き上げに伴い多くの企業が障がい者雇用に注力しています。障がい者雇用数は近年右肩上がりを続けているものの、多くの企業が採用環境の激化と、採用後の定着に頭を抱えています。

 農園型障がい者雇用サービスでは、障がい者雇用におけるミスマッチを解消することが出来ます。

 弊社(株式会社JSH)のコルディアーレ農園では、障がい者雇用における課題としてよく挙げられる”サポート出来る人材の不足”という課題を解消するために、農園に看護師が常駐し、スタッフのケアを企業様と連携しながらおこなっております。

 ご興味のある方は、是非サービス紹介資料をダウンロードいただければ幸いです!

 また、弊社(株式会社JSH)では、障がい者雇用の退職理由と退職しないために必要な対処法などをまとめた”障がい者雇用のサポート環境・退職理由”を無料ダウンロード出来ますので、興味がある方は是非ご覧下さい。

障がい者雇用は株式会社JSHにお任せください!

株式会社JSHでは、

「募集しても採用につながらない…」
「業務の切り出しがうまくできない…」
「何かとトラブルが多く、定着率が低い…」

といった障がい者雇用に関する様々な課題を持つ企業様に向けて、
採用から定着まで包括的なサポートサービスを提供しています。

障がい者雇用にお悩みの担当者様は、ぜひお問い合わせください。

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▼JSHの障がい者雇用支援サービスについて詳しくはこちら
地方の農園を活用した障がい者雇用支援サービス『コルディアーレ農園』

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この記事を書いた人

株式会社JSH|矢野 翔太郎

株式会社JSHにて障がい者雇用支援サービス「コルディアーレ農園」のスキーム開発から営業までを担当。
企業側の障がい者雇用の課題解決だけではなく、農園開設や運営にも携わることで、障がい者雇用のリアルな現場にも正対。
障がい者雇用における関連法案や海外の雇用事情についての知見もあり、セミナー等を通じて障がい者雇用に関する様々な情報発信もおこなっています。

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